イグアナの雌雄を判別する手段の一つとして、そけい孔の違いがあります。「そけい孔」というのは大腿部の内側に一列に並んでいるフェロモンを分泌する丸い小さな分泌線です。生後1年以上になってくると、このそけい孔がオスとメスでは違ってきます。オスではメスに比べてそけい孔がはっきりと大きくなってきて、その中心部にワックス状の芯のようなものが突出してくるようになります。メスでも芯が見られる個体がありますが、オスほど顕著にはならないのが特長です。
<ジッタちゃんのそけい孔>
ジッタちゃんがオスではないかと思われ始めた頃のそけい孔(左の写真)と、オスだと判明して1ヶ月ほど経ったときのそけい孔(右の写真)です。だんだんとそけい孔の中心部が突出してきているのが分かります。まだ若いオスですのでワックス状の突出物もそれほど顕著ではありません。成長したオスになるともっとはっきりと出てくるようになるでしょう。